Webライティングにおいて重要な記事の構造化。難しい言い方だとピンと来ない方もいらっしゃるでしょうが、つまりこれは適切な“見出し”を付ける、という事です。正しく構造化された記事はSEO上有利に働きますし、何より読者が読みやすいというメリットがあります。ぜひマスターして、クライアントから誉められる記事作成代行をしましょう! 今回は、黒夢のディスコグラフィーでそのやり方を学んできます。
見出しの基本
見出しにはレベル感というものが存在します。基本的に、大きいものから小さいものへと順番に使っていかなくてはなりません。イメージしやすいよう、黒夢ディスコグラフィーで例えてみましょう。
大見出し
大見出しはHTMLで言うところの<h1>に当たる部分です。とは言え、多くのホームページでは見出しというより記事タイトルになることが多いですね。黒夢ディスコグラフィーで言えば「黒夢ディスコグラフィー」と、そのまんまになります。
中見出し
中見出しは大見出しよりもひとつレベルの小さい見出しです。黒夢ディスコグラフィーで言うと、「アルバム」「シングル」です。記事の内容を大まかに分けるような役割があります。
小見出し
中見出しよりもさらに小さなレベルの見出しです。黒夢ディスコグラフィーで例えると、それぞれのアルバム名やシングル名になります。記事内容をより詳細に分ける役割があります。
もっとレベルの小さな見出し
もっと見出しを細かく設定することも可能です。例えば、それぞれのアルバムの収録曲を見出しにしてもOK。ただし、あまりに細かすぎる見出しは逆に読みにくくなることもあるので、この場合は箇条書きなどを用いたり、表を使ったりした方がいいかもしれません。
見出しを使う時のポイント
見出しは上手に活用することで読みやすい記事作成に役立ちます。以下では、見出し作成時のポイントを3つご紹介します。
ポイント1:見出しに応じた話題をひとつ、が基本
見出しの直下には、その見出しに沿った内容の文章を入れるのが基本です。見出しのレベル感が小さくなればなるほど、内容も詳細にしていかなくてはなりません。また、“ひとつの見出しに対して話題はひとつ”というのも鉄則です。もしも複数の話題を入れたいのであれば、小見出しで分けたほうが読みやすくなります。
ポイント2:見出しはレベル感を揃える
それぞれの見出しはレベル感が揃っている必要があります。たとえば、「アルバム」という見出しと「中絶(黒夢のアルバムタイトル)」がどちらも中見出しになっているのはいけません。並列関係になっていることを意識して、構成を考えるようにしましょう。
ポイント3:見出しはひと目で何が書かれているか分かるのが理想
見出しに使用する文言は、可能な限り端的に、なおかつ直下の内容が分かるものにするのが大切です。読者は見出しを目印に記事を読みます。見出しが分かりにくいと読み飛ばしてしまう可能性が高いので注意してください。
見出しごとに必要な文章
見出しがあればそこに文章を記載しなくてはなりません(ケースバイケースではありますが、基本的に)。黒夢ディスコグラフィーであれば、以下のような感じです。
アルバム
黒夢はインディーズ時代を含めると8枚のフルアルバム、2枚のミニアルバム、3枚のライブアルバムをリリースしています。なお、活動休止までのものが『CORKSCREW』、活動再開後のものが『kuroyume“the end”〜CORKSCREW A GO GO!FINAL〜090129 日本武道館』以降です。
中絶
インディーズ1st。ミニアルバムと呼ぶほど曲は入っていませんが、一応ミニアルバム扱いになっています。ほとんどマキシシングルです。『黒夢』という曲が入っていますが、途中から全然演奏されなくなりました。
生きていた中絶児
インディーズ2nd。中絶より前に販売していたデモテープをCD化した作品です。タイトルからも分かる通り、ほとんどの曲が怖いです。
亡骸を…
インディーズ時代ラストの3rdアルバム。1曲目の『under』は黒夢のファンクラブ名にもなるほどの名曲ですが、途中から全然演奏されなくなりました。GLAYの『Happy Swing』とはえらい違いです。
迷える百合達〜Romance of Scarlet〜
メジャー1st。この頃からプロデューサーとして佐久間正英さんが関わってきます。ちなみに、ボーカルの清春の作曲はひとつもありません。
Cruel
血迷ってセルフプロデュースに走ったミニアルバムです。そのため、あまりアレンジとかがよろしくありません。ですが、秀作も多い作品です。
feminism
いきなりポップになって商業的な臭いがプンプンするアルバムです。そのおかげかオリコンチャートでは初の1位を獲得しています。プロデュースに佐久間正英さんが戻ってきて、音もちゃんとなりました。
FAKE STAR〜I’M JUST A JAPANESE FAKE ROCKER〜
ポップ路線から今度は急にデジロックのようなイメージに変わっていった作品です。17曲入りで一見豪華ですが、うち5曲がインタールード的なものなので、実質12曲入りです。
Drug TReatment
タイトルがヒヤヒヤする傑作です。ちなみに、シングル以外の曲にはすべて「D」というアルファベットが入っているというお茶目ぶりも炸裂しています。かなり音楽性もパンクよりになってきました。
1997.10.31 LIVE AT 新宿LOFT
ライブアルバムです。アンコール前に一度ライブハウスが停電するというアクシデントが起こっているのですが、それも収録されています。キッズはこういうのすぐ伝説にしたがります。
CORKSCREW
活動停止前最後のアルバム。曲も演奏もいいのですが、どうやらボーカルの清春がミックスに立ち会ってアレコレ言ったらしく、そのせいでミックスが変です。人時がそのことをFOOL’S MATEのインタビューで愚痴っていました。でもいいアルバム。
kuroyume“the end”〜CORKSCREW A GO GO!FINAL〜090129 日本武道館
活動再開のライブを納めたアルバム。ただ、DVDでも発売されているので、ほとんどみんなそっちを聴いているのでは?
Headache and Dub Reel Inch
活動再開後にリリースした初のオリジナルアルバム。待ち望んでいたファンも多く、なかなかの傑作に仕上がっています。
黒と影
あんまり聴いてないのでよく分かりません。取りあえず、解散するする詐偽はもう辞めて欲しい。
Wikipediaを参考にすれば見出しの基礎はマスターできる

記事の構造化はWikiを参考にしよう!
上記の例を見た時に「なんだかWikipediaみたいだ」と感じた方も多いでしょう。実はその通り、Wikipediaのページは、非常に適切な構造化がなされているものが多いです。「メンバー」「略歴」「音楽的特徴と影響」「主なサポートメンバー」「ディスコグラフィー」といった項目に分かれているので、ユーザーは簡単に適切な情報を得られる、というわけですね。
つい“記事”と聞くとコラム的なものを想像される方も多いですが、Webライティングの中には説明文を作成する案件が非常に多いです。そのため、見出しが適切に設定されていることはユーザビリティーに直結する大切なポイントと言えるでしょう。ぜひ、適切な見出しの付け方を学んで、読みやすい・分かりやすい記事の執筆をしてください。