記事の役割というのは、ほとんどの場合“読者の悩みを解決する”ことにあります。そのために必要なのは、検索ワードからユーザーの悩みをくみ取り、タイトルやリード文で解決策を提示することです。今回は、Webライターが記事作成を行う際に覚えておかなくてはならない、検索ユーザーへ向けた執筆のポイントをご紹介します。
検索ユーザーの悩みにフォーカスする
記事を書き始める際は、はじめになぜその言葉でユーザーが検索を行ったのかを考えるようにしましょう。なぜなら、検索をするということは「そのキーワードに関する情報を知らない」という悩みをユーザーが持っているからです。
たとえば、あなたはマウスを新調したいと考えていたとします。家電量販店へ出かける場合もあるでしょうが、スマホやPCで良い製品がないか検索することも多いでしょう。そんな時にはどんなキーワードを検索窓へ入力するでしょうか?
「マウス おすすめ」といったフレーズや、「マウス 小型」、「マウス 安い」などなど。マウスという単語の後ろに、何かひとつキーワードを含めるはずです。まさにこの言葉こそが、検索ユーザーの悩みを示していると言えます。
「マウス おすすめ」は、他の人がどんなマウスを使っているのかを知りたい、という気持ちを表しています。「マウス 小型」を検索しているのは、持ち運びのできるものが欲しいという欲求かもしれません。また、「マウス 安い」は、とりあえず使えれば良い、ということでしょう。
こうしたユーザーの悩みを把握しておけば、自ずとどんな記事を書けば良いのか?ということが分かってくるはずです。
タイトルとリード文で悩みを解決する
検索ユーザーの悩みが分かったら、今度はそれを解決できる記事であることを伝えなくてはなりません。そのためには、タイトルとリード文でその解決策について記載することが重要です。
特にインターネットユーザーというのは、自分の欲しい情報がそこに書かれていないと分かると、すぐにページを閉じてしまう傾向があります。よほど興味深いリード文でも書けない限り、これは避けることができません。そのため、タイトルやリード文で「この記事はあなたの悩みを解決できますよ」ということを提示してあげる必要があるのです。
「マウス 小型」の例で考えてみましょう。この場合、タイトルとして適切なのは「どこへでも持ち運べる、小型ワイヤレスマウスなら○○○」といったものが良いですね。持ち運びができることや、小型であること。さらにはワイヤレスなので取り回しも便利ということがアピールできるので、ユーザーの悩みを解決できる記事であることが一目で分かります。さらに、リード文は以下のようなイメージで執筆をしてみましょう。
小型のマウスをお探しなら、○○社の○○がオススメです。小さめのカバンにもすっぽり納まるサイズでありながら、機能性も十分。ワイヤレス方式なので、ケーブルの煩わしさもありません。さらに、単三電池2本で約3カ月使用ができるのも嬉しいところ。今回は、モバイラーにぴったりな○○社の○○をご紹介します。
いかがでしょうか?この製品のメリットがざっくりと紹介されたリード文です。小型のマウスを探している人であれば、「なんだか良さそうだから、もっと記事を読んでみようかな?」という気になるでしょう。
リード文でユーザーの目を引くことができれば、あとは詳細な情報を伝えていくだけです。特徴やメリット・デメリットなどを記載し、あとは読者の判断に委ねます。セールスレーターなどの場合は、より複雑なテクニックを使って商品の売り込みを行うのですが、一般的な記事であればそこまでは不要でしょう。むしろ、中立的な感覚で、デメリットなどもしっかりと伝えることが安心感につながります。
まとめ
記事の役割というのは、ほとんどの場合読者の悩み解決と言えます。ただ情報を伝えるだけでは、最後まで読まれることはありません。ライターの仕事は、正しい情報を伝えるのもそうですが、何より記事を人に読んでもらうことです。そのためには、今回ご紹介したポイントを生かした執筆を心がけるようにしましょう。