ライターの皆さんの中には……
- Wordなんて嫌いだ
- どうして言うことをきかないんだWordよ
- Microsoftにお布施なんてしたくない
という方もいらっしゃるでしょう。当然です。だって、Wordは本当に面倒なソフトですから。
普通に文章を書くだけなら、おそらくメモ帳やその他のエディタの方が快適でしょう。起動も速く、ちょっと負荷をかけただけでは落ちたりしません。
しかし、実はWordってそんなに嫌なやつじゃないんです。むしろ、文章を書くのが苦手な人のモチベーションアップにもつながるような機能を備えているんです。
今回はそんなかわいいかわいいWordちゃんが持っている機能、「スタイルセット」の素晴らしさをお伝えしたいと思います。
スタイルセットって何?
Wordを社内文書や資料作成に使っている。こんな人なら、きっとスタイルセットのことも知っているでしょう。しかし、文字ベースでの納品が主なWebライターの中には「なにそれ?おいしいの?」という方も多いかも。
MOTTAINAI
スタイルセットとは、簡単にあなたの文章を美しくレイアウトしてくれる最高の機能です。
こんなことができます
ますは以下のWordで書かれた文章をみてみましょう。
なんだか冴えない印象です。もちろん、文章さえよければ関係ないのですが、このままだと読みにくいですよね。
そこで役立つのがスタイルセットです。以下は、自作のスタイルセットを先ほどの文章に適用した例です。
いかがですか?
レイアウトがキレイになると、心なしか文章まで良くなった気がしませんか? そうなんです。スタイルセットはこんなふうに、文章を自動でキレイなレイアウトにしてくれる機能なんです。
スタイルセットを使ってみよう!
では早速、スタイルセットの使い方について解説していきましょう。まずはとにかく記事を書きます。さすがのWord様も、原稿がなくてはなにもできませんからね。
記事を書き終えたら、ここからがスタイルセットの出番です。
アウトラインの設定をしよう!
Wordに対して「ここは大見出しだよ」「ここはタイトルだよ」と教えてあげる作業がアウトラインの設定です。設定の仕方には右クリックを使ったものもありますが、ここはショートカットを使うようにしましょう。
ショートカットを使えない人は幸せになれません。食うにも困るし、結婚も遠退くし、早死にします。
アウトライン設定のショートカットは以下の通りです。
対応するアウトライン | HTML | ショートカット |
---|---|---|
見出し1 | H1 | Ctrl + Alt + 1 |
見出し2 | H2 | Ctrl + Alt + 2 |
見出し3 | H3 | Ctrl + Alt + 3 |
先ほどの原稿に、アウトライン設定を行ったのが以下のものです。
ちょっとだけ記事っぽくなりましたね。
※ちなみに、余計な改行を取り除いています
デザインタブから、好きなスタイルを選ぼう
アウトラインの設定が済んだら、次はいよいよスタイルセットを適用します。
Wordの上部にあるリボンUIの「デザイン」をクリックしてください。ぞろぞろとスタイルセットが並んでいます。その中から好きなものを選んでみましょう。
たとえば「Word2010」だと、以下のようになります。
うん、だいぶいいのではないでしょうか。まだまだ文章のつたなさは残るものの、ワンクリックで急によくなった気がします。
自分好みのスタイルを作ろう!
プリセットのスタイルセットを使い続けてもいいのですが、自分専用のものを用意したくなることもあります。そんな時は、スタイルの変更をしてみましょう。
リボンUIのホームタブ内にある「スタイル」という欄を見てください。「見出し1」「見出し2」が並んでいます。これが「スタイル」です。
変更したい「スタイル」にカーソルを移動し、そこで右クリックメニューを出すと「変更」があります。詳細なカスタマイズは、ここで行います。
かなり細かい設定ができるので、興味がある方はぜひやり込んでみてください。
作ったスタイルは保存もOK
スタイルを変更し、今後も使い続けたい場合はテンプレートとして保存しましょう。
すべての作業が終わったら、リボンUIのデザインタブをクリックしてください。その後、枠内にある一番左のスタイルセットへカーソルを移動し、右クリック。出てきたメニューの中から保存を選びます。
すると、ダイアログが出てデフォルトのテンプレートフォルダにファイルを保存できます。これで作業は完了、お疲れ様でした。次回からは、自分が作ったスタイルセットを自由に使えます。とっても嬉しいですね。
おわりに
最後は記事の推敲・校正です。自分で書いた文章を読み直し、よりよいものへと修正していきます。このあたりは、ライターの皆さんならお手のものですよね?
ちなみに、今回のお手本の記事は非常に出来が悪く、どんなに書き直しを行っても何の意味もないクズみたいなものにしかなりませんでした。いくらWordのスタイルセット機能が素晴らしかろうと、どうにもなりませんね。
スタイルセットに頼らなくても、どんな環境であろうとも、読者とお客様を唸らせる文章の書けるライターさんは、ぜひ記事作成代行のケーズオフィスまでご連絡ください。